バランス感覚を養うということ パート1

森下 吉伸

こんにちは。森下です。
 
 
今年も残り2ヶ月となった。一年の目標でやり残した事はないだろうか?私自身も後悔がないよう、何事も全力で取り組んで行きたい。
 
 
さて、今回はタイトルにもあるように「バランス感覚」を養うコツを2回に渡りお伝えしていく。勿論、実務にも役に立つ内容になっているので、ぜひご覧いただきたい。
 

 
バランス感覚を養うというこ_1

安心感がこころの満足を生む

以前、私は3週間近く入院したのだが、その間に健康というのはつくづく大切だなと思った。
 
 
健康にいるからこそ経営者として好きなことができる。やりがいや満足も体が自由であってこそだと思った。こんなことは、当たり前のことだが忘れていた。ひょっとしたら、あなたもそのことを忘れかけているかもしれないと思い、書く気になった。
 
 
常々人生の成功というのは、こころの満足であると考えている。こころの満足とは難しいものだ。お金もその中の一つだが、物欲は燃え上がるが消えるのも早い。手にすればむなしさが残ったりする。いろんな物が手に入ると、たしかに満足はするのだが、もっともっと、という気になって限度がない。
 
 
すると、物が手に入ってもしっくりこないのだ。どうも満足に安定感がないというか。満足に安定感がなければ、それはこころの満足にならない。
 
 
では、根本的に、こころの満足をあたえてくれるのはなにかというと、それは良好な人間関係だ。
 
 
相手からもらう「愛情」や「おもいやり」によって、物欲だけでは手にできない満足感が生まれる。人間はだれしも自分を理解してもらえ、自分を大切にしてもらいたいと思っている。
 
 
自分が認められることで自己愛も強くなる。こういった事があってこそ、こころが満たされ満足感がでてくるのだ。
 
 

こころが満足する商売方法


バランス感覚を養うというこ_2
しかし、実際に中小企業の経営者はどうであろう。
 
 
こころの満足を手にしているだろうか?そして、人生の成功を手にしているだろうか?答えは、まだイエスとは言えない人が多いだろう。まず、商売が軌道に乗っていない企業だと無理だろう。
 
 
また、まあまあ軌道に乗っていても「まだ、任せることができる従業員がいない」という企業もある。これだと、経営者が人間関係に目を向けるどころではないので、こころの満足感は期待できない。
 
 
いずれの企業であれ、とにかく顧客をあつめ、とにかく売れる顧客に売る。そして、充分ではない従業員に、充分ではない体制と指示をだして、どうにか経営をしているのが現状ではないか。そんなことでは人生の成功とはいえないだろう。
 
 
こういった状況は改善したいだろう。では、どうすればいいのか?となる。答えは、自社がする商売方法に「こころが満足する」というエッセンスをいれるしかないのだ。
 
 
つまり、「どうすればライバルに勝てるのか?」「どうすれば売上げが伸びるのか?」ということだけでなく、「どうすれば顧客に感謝や感動をあたえられるのか?」「どうすれば末永く関係を持てるのか?」「どうすれば従業員が社長に感謝をもつのか?」「どうすれば従業員が末永く成果を出し続けてくれるか?」が商売方法自体に入っていないといけないのだ。
 
 

それが緑故マーケティングである


バランス感覚を養うというこ_3
それを、ひと言でいうと「縁故マーケティングをする」ということである。売上げを上げながら、こころを満足させる。これを具体的に商売方法に反映させたのが「縁故マーケティング」である。
 
 
「お金とこころを満たす」という観点は、この研究会が発足した当時から変わらないところだが、「顧客にいいリフォームを売る」というより「信頼のおける家のプロと関係を持つ」という集客は、その原点である。
 
 
とにかく顧客とのいい関係作りが先決で、商売をあまり全面に出し過ぎない。その結果、信頼関係が高められ、どんなライバルが出現しても立ち入れない状況をつくることができる。
 
 
具体的には、自店イベントで3万世帯から5万世帯だけのエリアに特化する。そこに住む人たちに親和欲求を満たすアプローチをする。
 
 
「いつもあの店はなにかやっている」といった安定感を、チラシ、イベント、ホームページによってつたえ、どこにも逃げない、裏切らない業者だとイメージをつける。
 
 
いつも「安売り」からはなれ、「安心を求める顧客」を対象とする。そして「かゆいところに手が届く」無料のオファーによって感謝を育んでいく。
 
 
また、「売り込まない営業マン」と「厳選した人のいい職人さん」たちをつかい、紹介と口コミを集客の柱にしていく。これらの行動は、きちんとやると商売としてはうまくいく。そして、人間関係をうまくするやり方でもあるので、この方法で商売をしながらこころの満足も手にすることが可能なのだ。
 
 
つまり、縁故マーケティングは、ただ、いますぐリフォームが売れるというだけではない。「売上げアップ」だけに気を取られていると見失いがちな、社長や従業員のこころの満足を取り戻してくれる。
 
 
たしかに、集客やセールスにおいては、一手間、二手間と余分に時間をかけることもある。しかし、わずかな時間をつかうことで、あとあと、大きな効率と成果をたたき出してくれる。
 
 
しかも、顧客から感謝と感動をもらえるので、社長も従業員もうれしさで心が満たされてくる。物欲だけでは得られない満足感がうまれ、より多くのやる気をだし、廻りに感謝がもてるようになるのだ。
 
 
また、縁故マーケティングは「売り切り」ではない。「末永く顧客とつきあっていく」というスタイルだ。そうすることで、人間関係からくるストレスをなくし、経営者の活力を落とさないねらいもある。
 
 
つまり、「お金とこころの満足」とのバランスによって、より大きなメリットを経営者が手にできるように、ストレスを軽減できる商売方法でもあるのだ。
 
 

バランスが大切である


バランス感覚を養うというこ_4
そこで、いよいよ健康の話になる。
 
 
「お金とこころの満足」のバランスを維持する為に根本的に必要なものが健康である。ストレスをなくすことが成功には必要であるが、健康が悪くなることは、大きなストレスを経営者に与えてしまうことになってしまう。
 
 
私がかつて、そうであったが、経営者が仕事に費やす時間はかなりのものである。
 
 
たぶん、あなたも仕事に費やす時間はかなりのものであろう。もちろん社長であれば、時間はある程度自由だし、実務も少なくなっているだろうから、休息も取りやすいが、それでも四六時中仕事のことを考えているのではないか?であれば、頭の中で、仕事に費やす時間はかなりのものであるといえよう。
 
 
そうすると、今度は、頭と体のバランスがおかしくならないようにしないといけない。気をつけないといけない頭と体のバランスには、交感神経と副交感神経のバランスがある。
 
 
こう言うと「なんだそれ?」と言われるかもしれないが、もし、認識がうすければ、この際、きちんと理解して欲しい。
 
 
40歳に近づく人ならこれからだし、50歳、60歳になる人なら一刻も早くこのバランスに気をつけないといけない。成人病とか、肩こり、腰痛のような検査や症状で理解しやすいものではないので、とくに、このことを取り上げてみたい。
 
 

交感神経と副交感神経


バランス感覚を養うというこ_5
ご存じの通り、交感神経と副交感神経はあわせて自律神経と言われる。簡単にいうと、意識とは別に内臓を動かしたり、血液、体温、を調整したりしているのが自立神経。
 
 
人の健康は、自律神経、血液循環、免疫力の3つで維持されているといわれているので、大きな3つの柱の1つである自律神経を正常にするために、交感神経と副交感神経の二つの神経がバランスよくやってくれないといけない。
 
 
そうでないと、体は支障をおこし不健康になっていくのだ。糖尿病や心臓疾患、ガンや脳出血などの成人病も、このバランスの崩れによって発生する物だと言われる。
 
 
交感神経とは、体を動かすとき、活動的なとき、興奮したときに働く神経。副交感神経とは、体を休めるとき、リラックスしてるとき働く神経。
 
 
これらが365日24時間、交互に働いているのである。簡単にいうと、この2つの神経のバランスをうまくとらないといけない。どちらかの運動が強すぎてバランスがかたむくと、体に出る変化をいうと・・・
 
 
        (交換神経優位) (副交感神経優位)
血圧        上昇する     低下する
呼吸        浅い・早い    深い・ゆっくり
睡眠        悪い       良い
免疫力       下がる      あがる
精神活動      イライラ     リラックス
血糖・血中脂質   上昇       安定
 
 
昼間仕事をしているときは交感神経が中心にうごく。また、寝ているときやリラックスしているときは、副交感神経が優位になっている。
 
 
交感神経と副交感神経は正反対の動きをするが、敵対するのでなく分業で働いている。しかし交感神経ばかりが優位にたつと、どう考えても体にはマイナスである。若い頃にはそれがでないが、長年たまってくるとどこかで健康を害していくのである。
 
 
さきほどバランスが大事だと言ったが、もし、バランスがくずれ交感神経側にかたむくと、体はいつも緊張した状態になり、その弊害がでる。
 
 
一番は生活習慣病がでる。なかでもガンの原因がここだといわれる。炎症、組織破壊の原因となるので無理も無かろう。
 
 
また、副交感神経に傾き続けるのがいいという意味でもない。あまり、緊張もせずに毎日生きていると、倦怠感や無気力感となり経営者としては致命傷となるだろうから。
 
 
一方、副交感神経は「アセチルコリン」を分泌し、白血球のリンパ球を増やす。リンパ球は、ウイルスが体に入ってくると、直接食べず抗体となってウイルスと戦うのだ。こういった動きが免疫力を上げるということになる。
 
 
つまり風邪などになったときでも、無理して体を休めず交感神経を優位にすると、免疫力が余計におちてなかなか治らない。
 
 
ゆっくり体を休めると、副交感神経が優位になって免疫力が上がり、治りやすくなるということになるのだ。よって、とかく交感神経が優位になっているのが社長なので、副交感神経も優位になるように、バランスを保たなければならないのだ。
 

 

 

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