人間力をあげる パート1

森下 吉伸

こんにちは。森下です。
 
3月も半ばになり、すぐそこまで春の訪れを感じるようになった。
4月は新しい人材も増え、企業としての活気がより出てくるであろう。
 
今回はマーケティングやセールスから離れ、経営者の「人間力」をあげる話をしたい。新しく入社する人材や顧客に対し、今の我々がどうしていくかを改めて考えてみたい。
 

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様々な局面を乗り越えるために


これからは予測が難しい世の中に入る。
政局もそう、増税の動き、また、市場の流れ、大手企業の動きなど注意が必要である。そんな世の中で、優秀な経営者が勝ち残っていける。技術や経験だけでなく、人としてのあり方が問われる時代となる。よって、経営者はもっとスキルを上げなければならない。なかでも人間力だ。
 
金儲けのカンも必要だが、人をまとめ、人を動かせ、人を教育できる人間力の向上が必要であろう。では、どこから上げればいいのかというと、1つが怒りの解消について目を向けたい。
 
怒りの解消というと、それが人間力を上げるということに大きく関係するのか?と疑問を持たれるかもしれない。もっと、悟りを得られるようなものを題材にした方がいいのでは?とも思われたかもしれない。
 
しかし、怒りの解消はとても大切なことである。いや、人間力を上げるには、怒りの解消だけだといってもいいくらい。そのくらい人は、怒りというものによって支配され、そして、失敗をする時にはこれが原因となる。
 
怒りと悲しみとは、表と裏。または、同じ物だともいえる。
これからなくすことが、物事を成功に結びつけ、人間関係を良好な物にする。

 

怒りの解消をする


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ある人は「人とは常に腹が立っているものだ」という。
「腹が立つ理由はとくにない。何かにつけ腹が立っている」ともいう。そして、「人は常に腹が立っているからこそ、些細なことで怒りの炎を大きくしまうのだ」という。
 
よって、人というものはちょっとしたことで大きなトラブルに変えてしまうことになる。それだけではない、解決できる問題でさえもこじらせてしまい、自分をどんどん不利な状況にしていくのだ。こうならないためにも、怒らない自分というのは大切だ。感情をコントロールし怒りの解消は重要である。嫌がらずに、自分の怒りを見つめることは必要なことである。
 
そもそも、人は、明るく楽しく、平和で笑顔に満ちた人生を望んでいるはず。
健康で快活な身体を望んでいるはずなのだ。しかし、すぐに不安になる、苦しいことばかり考えてしまう。そして、それを無常といい、諦めてしまう。
 
何故そうなるのかというと、原因は色々あれど大きく影響を与えているのが怒りなのである。自分が持っている怒りが色んな悪さをするのだ。なので、人生の成功を考えているような人が、決して忘れてはいけないのが、怒りの解消なのだ。

 

怒りは不快からはじまる


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先ほど「人は常に腹を立てている」といったが、感情の本質を少し考えてみる。
 
まず、怒りは不快の延長線上にある。不快は、喜びがない時に起こる。
不快というのは実に、人生の95%の割合だという。喜びは5%しかないというのだ。そして、不快の中に2割程度、怒りが生まれる。よって、怒りの解消というのは、まず、怒りに行く前の不快の時に手を打つのがいい。
では、不快の原因を考えてみよう。
 
1.出生時に感じる不快
2.物質的抵抗から感じる不快
3.人的環境から感じる不快
4.本能的に感じる不快
5.自我の目覚めによって感じる不快
6.培ってきた体験から感じる不快
 
人が最初に不快を感じるのは、生まれた時だという。
確かに、簡単に生まれてくるわけではないので、生まれる瞬間に不快を感じるのは当たり前だ。とういうことは、生まれた時は既に不快ということを経験し、そして、そのことに対して不快感を持つ。子どもが泣くのも不快の表現だといってもいい。
 
そして、子どもは欲しいおもちゃが手に入らなかったり、食べたい時に食べられなかったりすると、泣き出す。これも不快の原因だ。自分の思い通りにならないと、イライラする。つまり、不快になる。そして、その後、怒りになっていくのだ。
 
また、親に怒られるときにも泣く。しつけをされるときなどにも強い不快感を感じる。やりたくないことをさせられる、やりたいことをさせてくれない…こういった時にも、強い不快を感じているのだ。そして、大きくなるに従って、さらに不快を感じるようになる。
 
自我が芽生え、経験が豊富になり、自分自身を意識する。
自我が作られるのには、色んなことが影響される。まず、親の性格。そして、育て方。しつけ、風習、話し方なども関係する。これらにより、それぞれの人の考えが微妙に違ってくるので、必ず、自分の思い通りにはならない。そして不快感を感じるのだ。

 

怒りのレベル


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不快から怒りに変わっていくとしても、1からいきなり10というワケではない。
変化するレベルがある。大きく分けると3つに分かれる。
 
レベル1.日常で激しく振幅する怒り
レベル2.歯ぎしり、拳を握る、物を壊す、筋肉が震える、大声で威嚇、怒鳴る
レベル3.人を殺める、火をつける、車を衝突させる、脅す、悪事を企む、盗む
 
このように、怒りは徐々に大きくなる。
そして、最後には、人を殺したり、犯罪を犯したりするところまで行ってしまうのだ。こうなってはいけない。極端に思ったかもしれないが、怒りは気づかないうちに大きくなるものである。
 
なので、まずは、怒りにつながる不快を見過ごしてはいけない。そして、怒りに変わらない努力をしないといけないのだ。万が一、怒りに変貌したとしても、それを、さらに強い怒りにしてはいけないのだ。

 

怒りにしない、怒りを大きくしない


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では、怒りにしない、怒りを大きくしない、というのはどうすればいいのか?ということになる。
 
まず、怒りは感情の一種。
感情は一時的なものなので、サッと現れ、サッと消える。そういうものだ。
必ず世の中は矛盾があり、思い通りにはいかない。そう考え、不快がこみ上げてくると、できるだけ気にしないことがいい。
 
また、一時の感情を溜めてはいけない。いつも、気にしない。
特に不快と考えるものは、気にしてはいけないのだ。気にするなといわれてもそれも難しいと思われるかもしれない。神経質な人、責任感のある人、まじめな人になればなるほど、どんな些細なことも受け止め、それを消化しようとするものだから。
 
しかし、気にしないというのは、とても大切であり、トレーニングしてでもやり遂げないといけないことである。もう一度いうと、不快なものは気にしないのがいい。覚えておく必要はないのだ。不快なことを気にしないために、どう気を紛らわすのが良いのか?といったように工夫することでやりきって欲しい。
 
また、人の影響を受けないことがいい。
不快感や怒りは、他人からもらう事が実に多い。
例えば、小学校で活気のないクラスというのは、必ず問題児がいる。誰かをいじめ周りに迷惑をかける。その子は他の子にない怒りを持っている。だからクラスに連鎖する。逆に怒りをもたない子が多いと、クラスが良くなる。そして、その子は人気者になる。子供であっても、感情のコントロールができると、組織に求められる人になれるのだ。
 
よって、好き嫌いはあってもいい。嫌いな人と、無理してつきあう必要はない。
なので、八方美人な人は危険だ。いつも、不快を感じ、怒りが生まれやすい。そして、自分を自分でコントロールできずに、どんどん悪い方向へ人生を持っていくことになる。それは、運だけではない。健康も悪くする。怒りは細胞を破壊して、気づかないうちに体を壊していく。
 
怒りは免疫抗体力を弱め、ホルモン分泌を狂わせ、病気になりやすい体に変えてしまう。怒りのある人は、肝臓が悪いとか、腰がいたいとか、実際にそういったことが起こる。
ぜひそうならないためにも、次回は「怒りをどうコントロールしていくか」を詳しく説明したい。

 
 
 
 
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