人材の確保が投資の中心となる パート1

森下 吉伸

みなさんこんにちは。森下です。

 

前回冒頭で来年へ向けての準備について触れたが、企業活動においては具体的にどういった準備が必要なのだろうか?

 

企業活動の中心の一つに求人活動がある。
特にこの時期はどの会社も「いい人材」を獲得するためスパートをかける。

 

企業はとどのつまり、「人」であり、いい人材を獲得する事が必要不可欠であるため、このことはこの先も変わることはないであろう。

 

従って、年末だからというわけではないが、来年がやってきてから腰を上げるのはなく、そのための準備を絶えず行いたいと思うのである。

 

 

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いい人材の確保が難しい


いくら住宅リフォームが、これから成長する業界と言っても、それをこなす従業員がいなくては話にならない。
では、あなたの会社では従業員の確保は十分であろうか?

 

個人的なスキルにしてもしかり、適材適所の配置状況においてもしかり。
現状ではかろうじて問題がなくとも、5年先ではどうだろう?10年先では?

 

安定感のある人材確保ができているだろうか?

 

率直にいって、いい人材の確保が難しくなった世の中になった。
リストラ、倒産する会社はきりがなく、失業率も増えている現状があるが、いい人材の確保には苦労している会社が多い。

 

時代が変化する中で、いい人材の定義が変わってきていることも関係しているだろう。
いい人材を確保するにはどうすればいいのだろう?

 

これまで住宅業界は好調であった。
そして、勢いのある会社、たのしい会社に人は集まった。

 

しかし、これからの時代を考えると、それだけで集まった人材が今後使えるのか?と考えると、それは疑問である。
だいいち、これからの時代でいう「いい人材」とはどういう人の事をいうのか。

 

それを描いておかなければならない。
理想の労働者像は時代と共に変化している。

 

これから集める人は、これからの時代に対応ができる人でなければならない。
どんな特性をもっていて、どんな能力が必要なのか?

 

よって、中小企業の生き残りは、これからの時代を見据えた人材確保の成功にある。

 

そして、企業の投資割合が変わるであろう。
設備拡大やノウハウ取得に対する投資より、企業の投資の中心は人件費が締めるかもしれない。

 

場合によっては雇用形態も考え直す必要があり、ケースバイケースで対応する柔軟さも必要になるかもしれない。
これまでのようにパートやアルバイトと、できるだけ人件費を削って雇用することが重要でなくなる可能性は高い。

 

ただ、どんな未知のコストが発生しても、いい人材は手放してはならない。
そこに投資をおしんではならない。

 

必要な人材が確保できないことが会社存続に影響を与えるからだ。
つまり、エリア拡大や多店舗化など、これまでの企業成長で投資の中心であったことが大きく変わるのである。

 

 

 

知識労働者が増える


knowledge

ドラッガーは10年以上前に「これからは知識労働者が増える社会」だといった。
新たな産業革命が起きている時代に労働者にも革命が起ころうとしているというのだ。

 

アメリカやイギリスがそうであったように日本も製造業労働者の割合が減少している。
「売るのは俺たち、作るのはお前たち」ということだ。

 

日本やドイツではまだ1/4が製造業労働者であるが、どんどん減りつつある。
労働者の種類もかわり知識労働者が増えてくるのはその通りだろう。

 

知識労働者とは、私なりの解釈では「座りながら肉体労働をする労働者」のことをいう。
パソコンなどの武器を使い頭で行う肉体労働は、これからの高齢者社会の日本でも十分考えられるのである。

 

知識労働者が増える要因には、世の中の商売のやり方もずいぶんと変わったことにもある。
これまでの商売の常識が変わっていることを知っておかなければならない。

 

また、ドラッガーは「販売」と「生産」が分離されたともいった。
日本もそうである。「売るのは俺たち・・・」で分かるように「販売」と「生産」が分離された。

 

これはインターネットの普及でそうなった。
「生産されたものを調達する」というのが、これからもどの業種でも増えていくことである。

 

となると「生産と販売が連動しない」となり、多くの競争は、特定の商品、特定のブランドの販売と限定すべきでなく「調達できるものは何でも売る」という時代になる。

 

 

 

商売のポイントが変わる


points

つまり、インターネットの進化は販売に特化したものとなって、生産は二の次になる。
生産のリスクは、もう競合との勝敗に関係なく「だれから」「どう注文をとって」「どう引き渡すか」にかかっているのだ。

 

となると、これまでにない知識を労働者は必要とされる。
ただ、ガッツがあるだけでもいけないし、ただ、まじめだけでもいけない。

 

柔軟な知識を得られる人でなくてはならないのだ。
世の中全体が、販売主体の方向へいくので、それは企業側であっても顧客側であっても、すべての人がその前提で仕事があると考えていくであろう。

 

だとしたら、商売のポイントがこれまでと変わってくる。
そのポイントができる人材が必要となるのだ。

 

ポイントを具体的にいうと、「デリバリースピード」、「商品の確実性」、「不満のない顧客対応」の3つが基本となる。
通常の商品であれば、インターネットで購入していち早く手元に届くというのが競争力であろう。

 

いろんな業界で、配送というデリバリーが進化を遂げている。
もう翌日、場合によって当日配送は当たり前であろう。

 

そして、ニセモノや欠陥品などはその商店の命にかかわる重要度の高い失敗となる。
そして、丁寧な対応、きちんとした言葉遣い。これらも必要である。

 

ネットで買った商品についているメッセージなどを読むと、実に丁寧に記載されていることで分かるであろう。
よって、リフォームであれば、それに対応する営業マンというのが、どのくらい成熟度の高い人なのか?ということが、契約のポイントにもなる。

 

つまり単なる元気のいい売り子ではダメなのだ。
シロウトは信頼を勝ち取れないのだ。

 

専門家としての知識や技能があってこそ信頼につながるし、丁寧なコミュニケーションが取れてこそ商談が進んで行くであろう。

 

 

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