変化する組織に必要なリーダー パート2

森下 吉伸

こんにちは。森下です。

 

10月も半ばになると、朝と夜に吹く涼しかった風も、肌寒く感じるようになってきた。

 

この季節になると、私たちが衣替えをするように、やがて山々も緑から赤や黄色へと葉の色を変えるようになる。

 

こうした季節の移り変わりを知らせる自然の美しさは毎年どれだけ見ても飽きないものだ。

 

さて、今回は「変化する組織」において、どのようにして新しくリーダーをつくりだせばいいのかについて考えていきたい。

 

 

 

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新しいリーダーの作り方


昔から、人を成長させる方法として「得意を伸ばす」というものがある。
これをリーダーづくりにも応用するのだが、これが言うほど簡単にできるワケではない。

 

なぜなら、社長というものは、部下のいい所より悪い所に気がとらわれてしまうからだ。
少しでも悪い所があると、それだけで8割方の評価を決めてしまうようなことがなくもない。

 

それだとリーダー育成は難しいので気持ちの切り替えが必要となる。
いいところに注目して、そこからでる成果に期待すべきである。

 

以前、「1点突破全面展開」というセールス法があったが、これはリーダー育成にも当てはまる。

 

理解しておくべきリーダーの心得


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まず、リーダー育成は「得意を伸ばす」が前提だといった。
そのことで自信をつけさせることが大切なのだ。

 

しかし、これだけでは不十分である。
なぜならリーダーは人として尊敬できるような「人間力」が必要となるからだ。

 

そのために、いくつかの心得は理解してもらわなければならない。

 

まず、最初にあるのが、リーダーが自分で自分の良さを知っているかである。
そして、その良さをさらに伸ばしていくことを考えているかどうかである。

 

ここがないと、会社が期待することと、実際に活動することがズレてくるからである。
そして自分の良さが、仕事にどう通用させればいいかを理解してもらわなければならない。

 

いま、世の中の状況、顧客、会社、部下たちは何を望んでいるのか?そして、その望みを叶えるために自分の良さをどう使えばいいのか?といったことを具体的に理解してもらう必要がある。

 

 

 

リーダーの良さを仕事に反映させる


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たとえば、リフォーム業界は成長業界であり、今後、ライバル会社との戦いが盛んになるとする。
そこでは、大手企業が数の理論で勝負を仕掛けてくるとする。

 

では、地域密着で商売をする中小企業の我社はどうすればいいのか?という課題があるとする。
そこでまず、リーダーは我社がこれまで商売が続けられてきた勝因は何かをきちんと理解しないといけない。

 

もし、定期イベントを行い、地元の顧客と繰り返し対面し交流を持つことで関係を深め、次の購買につなげていたとする。
ならば、その手法をさらに自分が深められるのか。

 

自分自身のキャラクターでどう改善していけばいいのかを考えるべきである。

 

たとえば、自分は「イケイケ派なのか?」「じっくり派なのか?」また、「口八丁手八丁なのか?」「聴く営業を実行しているのか?」顧客に対しては「買ってくれさえすればいいのか?」「顧客の感謝の言葉が一番うれしいのか?」こういった具体的なリーダーのキャラクターを、これまでの会社の勝因とうまく結びつけられると、社長が彼を見込んだ事が生きてくるはずなのである。

 

顧客から見える我社のメリットと社長の期待があいまって、はじめて部下の期待を手にできるのではないか。
もし、いくら結びつけても明確な答えが出せなくとも、このことを考える姿勢が、リーダー育成だと理解していいのである。

 

 

 

仕事をはなれた行動をさせる


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仕事で達成感が得られない部下であっても、他のことならよろこんでやることもあるだろう。
たとえば、飲み会の幹事を率先する部下はどうだ。

 

店と交渉するとか、会費を一人ずつあつめるとか、めんどうな事を喜んで行う者がいる。
また、交際している彼女や彼氏、家の女房や旦那さんを喜ばせようと、いろいろ工夫する部下がいるかもしれない。

 

他にも、趣味に凝る部下はいないだろうか。
仕事が終わってから疲れていてもスポーツジムにいくとか、昼飯を節約してでも大金をはたいて釣り竿を買ったりする部下とか。

 

もし、仕事では味わえないような楽しさや喜びを感じることができる部下なら、工夫すれば仕事でもなんとかなるかもしれないのだ。

 

このことは、すでに私は昔から試している。
仕事以外で達成感が得られる事を与えて、そのノリを社内の勢いにつなげている。

 

もう10年以上続けているものに「業者会の運営を社員に任せている」というのがある。
これは「対協力業者対策」にもなるのだが、業者会事業でレクレーションや講演会など、部下のそれぞれが企画することで、終わったときの達成感を感じてもらおうと思ったものである。

 

企画立案、当日の進行は、仕事をしながらだと、めんどうだともいえるが達成感は感じてもらえる。
また、通常の仕事とは違って上司部下の上下関係もなく、楽しんでやれるように工夫しているので、大学の学園祭の実行委員会のような達成感があるのだ。

 

 

 

さいごに


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さて、いかがだったろうか?世の中の変化によって、会社も変化を受けるかもしれない。
そのときには、組織は動く。
そこで必要なのはリーダーづくりだといった。

 

そのことについて理解していただけただろうか?
社長によっては、「会社には社長以外のリーダーなどはいらない」という人もいるだろう。

 

「優秀な社員を育てても、独立するなどして会社を去るだけだ」というのである。
その通りだろう。
人間は勝手な動物なのでその通りなのだ。

 

しかし、だからといって部下に期待をかけない、育てない、というのはあまりにもさみしくはないか?
「仕事を教えて、使えるようになったら、さっさとやめてしまう」ということに落胆し、部下を信用しないという組織の組み立ては、あまりにもさみしくないか?ということである。

 

さみしい、さみしくないで、会社経営はできないだろうが、とどのつまり、人間のよろこびや悲しみ、また幸せというのは、人間関係からしか生まれない。

 

いくら考えても、人を信じないということにメリットがあるとは思えないのだ。
あきらめず人を育てることに、ぜひチャレンジしてもらいたいのだ。

 

 

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