リフォーム業界の「新たなきざし」を紐解く パート1

森下 吉伸

こんにちは。森下です。

 

この記事をご覧になっている方の中には、会社の経営に携わられている方も多いのではないだろうか?

 

経営者であれば、これから訪れる未来を予測し、経営方針を固める必要があると思われるのが常である。

 

しかし、日々確実に世の中は変化しており、訪れる未来について100%を予測するのは不可能。

 

出来ることと言えば、これまでになかった動きが出てきているといったような、時代の「新たなきざし」を観測することであろう。

 

大切なのは、訪れるその「新たなきざし」をどう捉え、どう経営に活かすのかという点にある。

 

本日はこのことについてお話したい。

 

 

 

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ここ30年の常識


ここ30年を振り返ると、中小企業は売上げを伸ばすことが成功であると考えた。
そして、拡大することを目標とした。
「いいものを作れば売れる」という考えから「どうやればたくさん売れるか」に変わっていき、マーケティングやセールスの方法を駆使してあらゆるチャレンジが行われた。

 

「売り込みをする」ことがいいと言われた時代を経て、「売り込まない」ことこそがいいと言われた時代になった。
ここにきて感じていることが「スピードであげたものはスピーディに終わる。
ゆっくり立ち上げると、終わりもゆっくりと訪れる」ということだ。

 

ここ30年はだれもがスピードを求めた。
はやく業績をあげはやく成功したかった。
そのことで無理をした。
そして限界が来た、という感じなのである。

 

その中で「ゆっくり、丁寧」というキーワードを見直した、という30年であったのだ。

 

 

 

ゆっくり儲け続ける


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ただ、昔からゆっくりと繁盛しているお店がある。
典型的には東京の銀座や日本橋にある老舗の店である。
あまりスピードをあげることなく何百年も存続できている。

 

たしかに、毎年倍々ゲームだとは聞かないが、ある一定の売上げの中で、継続できる利益を出し続けているのだ。
あわてない、無理をしない、大きく出ない、小さく長くもうけ続ける。
といった観点が継続性を高めるのだと考える。

 

これまで多くの店が話題を集め、新たにオープンした。
多額な宣伝費をかけて人気店になり、一気に売上げをあげて拡大した。

 

しかし、気がつけばなくなっている事が多い。
もちろん短期間で大もうけしたではあろうが、いま、存続していないことはたしかで、そうなった経営者が、継続的にお金持ちだとも聞かない。

 

この繰り返しを30年聞き続け、そろそろ「成功とはなにか?」ということが考え直されてきたのであろう。

 

 

 

古きを温める新しい声


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こういった背景の中、新しいきざしを感じる為に、先日、ある若者達が集まる会に参加した友人に話を聞いた。
その若者達は優秀な20代である。
学生時代から起業するものもいて、アイデアあふれる事業を行っている。

 

ある若者は企業から意識調査を依頼されているらしく、その報告で1番徹底的に調べているものが、顧客がいう「悪口」だという。
「悪口」にこそ真実があるのだと感じているのである。

 

かつて、我々はお客様の声は、いいものだけを集めようとした。
長所を伸ばすことで会社としてはいいし、その言葉を広告にも使えるからである。

 

しかし最近はどうかというと、いい事ばかり言っているものを信じていない現実がある。
まだ、多くの企業は、その事実をきちんと理解していなくて、これまで通り会社のいいところばかり言って、売り込んでいこうとしているのである。

 

そういった表面的な売り方が、通用しないということを若者は悟っていて、あえて「悪口」に目を向けている。
ここまでいうと、うちも悪口に目を向けているという人もいるだろうが、だいたいは「悪口」は真実を強調するため使う。

 

しかし、彼は「悪口」を理解させる。
それを分かった上で、その商品を買わすようにしているのである。
ここがおもしろい。

 

そもそも昔は、物を買うときにリスクが全くないなんて、思っていなかったはずである。
どこかに支障があるかもしれないと理解して買っていた。

 

ここ数十年は「まちがいない、完璧だ」ということで競争に勝とうとした。
しかし何処までいっても完璧ではないということを言った方が、期待は下げられる。

 

本来は顧客から得たい信頼とはそういうものだ。
「そんなことできないよ」と平然でいうことで信頼が得られる。
逆コモディティ化かもしれない。

 

 

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